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趣味のことをダラダラと書き綴ります

午後からでもOK!! 大回り乗車で「尼崎」から「大阪」へ遠回りして行ってみる

今回の旅先は「尼崎」から「大阪」なのですが......

距離的には7kmほどしかありません。

しかしこれを遠回りして約180km移動したいと思います。

ですが、運賃は最短経路と同額です。

鉄道が趣味な人、旅行が好きな人は必見です。

 

 

どうやって、最短距離と同じ運賃で距離を伸ばすの?

この、尼崎から大阪という区間、7.7kmという区間をどうやって遠回りで長距離移動するのでしょうか?

 

大回り乗車」をすることによって、長距離を移動できます。

大回り乗車は、「一筆書き」とも呼ばれます。

この大回り乗車というのは、大都市近郊区間(東京、大阪、福岡、新潟、仙台 の都市周辺を走る路線)に乗ると、いくら遠回りしても運賃は最短経路で計算されるという制度を使った、乗車方法です。

みどりの窓口で質問してみると、OUTということではなかったので、今回はこれをしていきます。

これを使うことにより、例えば隣の駅までの切符を買って遠回りしても、最短ルートの運賃として換算されます。

違反じゃないの? きっぷのルール

大都市近郊区間の中のみでの移動でしたらルールを守る限り、大丈夫なんです。

  • 下図のそれぞれの大都市近郊区間内のみを普通乗車券または回数乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。
  • 重複しない限り乗車経路は自由に選べますが、途中下車はできません。途中で下車される場合は、実際に乗車された区間の運賃と比較して不足している場合はその差額をいただきます。
  •  出典:

    大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例│きっぷのルール:JRおでかけネット

 私は今回、JR西日本を利用するので、JR西日本のルールを貼らせていただきました。

大都市近郊区間内ですとJR東日本JR九州でも、同じルールが適用されます。

 

きっぷのルールを見て注意すること

大回り乗車で、注意することがあります。

それは以下の通りです。

 

1.途中下車できない。

2.同じ駅を二度通れない。

3.できるだけ紙のきっぷを使う

4.制限時間は1日のみ

 

1.途中下車できない

なぜ途中下車できないのか?

これは、JRの旅客運送規約に載っています。

また、JRで途中下車ができるようになるのは、100km超えのきっぷを買った時のみです。

大回り乗車で100km以上移動するとはいえ、運賃は100km以上の運賃を払っているわけでは無いので、途中下車はできません。

 

2.同じ駅を二度通れない

なぜ同じ駅を二度通れないんでしょうか?

これは、JRの旅客運送規約の問題で、上の引用記事に詳しく載っています。

同じ駅を二度通れないのは、大都市近郊区間以外でもすべてのきっぷ共通です。

 

3.できるだけ紙のきっぷを使う

なぜ紙のきっぷの方が良いのでしょうか?

その理由は、JRの規約には書かれていません。

つまり、ICカード大回り乗車してもいいんです。

ICカード大回り乗車しても良いのですが、紙のきっぷの方が車内検札や中間改札がもしあった時に車掌さんや駅員さんに説明しやすいです。

なので僕は紙のきっぷを薦めています。

 

4.制限は1日のみ

なぜ制限が1日だけなんでしょうか?

実はJRのきっぷというのは、距離に応じて有効期間が異なります。

そして、大都市近郊区間のみで完結する利用の場合、有効期間は100kmを超えても、当日のみです。

大回り乗車は、大都市近郊区間のみを利用するわけですので、もちろん制限は1日のみになります。

営業キロが100キロメートルまでの場合と大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の乗車券は発売当日のみ有効ですが、101キロメートル以上の乗車券の有効期間は次のとおりです。

有効期間
営業キロ
単位:キロメートル
有効期間
200まで 2日
400まで 3日
600まで 4日
800まで 5日
1000まで 6日

出典:

乗車券の有効期間│きっぷのルール:JRおでかけネット

 

 大回り乗車のスタート

尼崎から、東西線学研都市線を経由して放出まで行きます。

放出から、おおさか東線久宝寺まで行き、そこから和歌山線直通の大和路快速に乗り、高田まで行きます。

高田からは万葉まほろば線(桜井線)に乗り、遠回りで奈良まで行きます。

奈良からはみやこ路快速に乗り京都まで行き、京都からは新快速で大阪までというルートです。

ルートは以下の通りです。

 

尼崎駅出発!!

 

この電車で、放出まで行きました。

JR西日本の207系

直通快速207系電車」

この電車、座席はロングシートです。なので、立っている時よりはマシだけど、目の前の人と向かい合わせになったり、なぜかクロスシートより疲れます。

 

ついたのが「放出」です。

放出駅駅名標

 

おおさか東線に乗り換える

ここからおおさか東線に乗り換えます。

と言っても、最近開業した、新大阪駅から放出駅へは乗りません。

おおさか東線では、まだまだ現役で国鉄時代の201系車両が走っています。

大都市近郊で国鉄車に乗れるのは、結構面白いです。

最近、JR西日本から国鉄車両が減り始めていますし....

自分は、国鉄車のモーターのうるさい感じが好きです。

JR西日本おおさか東線207系画像

おおさか東線 201系電車」

おおさか東線で運用されている車両も、ロングシートです。

ああ、首が痛い

 

久宝寺大和路快速に乗り換える。

久宝寺で、大和路快速に乗り換えます。

和歌山線直通なので、高田まで行きます。

これで、やっとロングシートからクロスシートに変わります。

JR西日本の221系大和路快速

 JR西日本221系 大和路快速

しばらく乗ってわかるんですが、ロングシートクロスシートは全然違います。

このゆったり感、半端ないです。

 

万葉まほろば線(桜井線)に乗る

高田駅から、電車を乗り換えて、一気にローカル線の雰囲気が出てきます。

この路線、ワンマン運転で2両編成の電車が運用されています。

また、車両の更新で227系に置き換えが進んでいます。

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227系に置き換えられている105系

駅に改札がないため、車内改札です。

改札がない駅では、1両目のドアしか開きません。

ですので2両目は、大きな駅ではない限り、ドアが開きません。

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車内改札(知らない人の足が写ってしまってる...)

ですがこの路線、一応大都市近郊期間です。

この路線、結構のどかな風景が流れていくし、空気が綺麗そうなので、すごく良い雰囲気ではあります。

 

みやこ路快速で奈良から京都へ

みやこ路快速とは?

みやこ路快速は、奈良駅から京都駅までを走っている、JR奈良線の快速電車です。

お昼の時間帯は、大体30分に一本でやってきます。

本数が少ないですが、競合路線である近鉄は特急電車を含め、日中3本/1時間の頻度で奈良から京都へ走っていますし、京都と奈良を結ぶ路線は観光で必要なので、需要はあります。

 

なぜJRは本数が少ないのか??

「運賃が高い」、「時間がかかる」 この二つが重なると、JRは圧倒的に不利です。

また奈良県は、JRより近鉄の方が便利ですので、日本で三重県と並んでJRより近鉄の方が利用者が多いです。

 客層 着席のためのポイント

なので、ジャパンレールパスを持った訪日外国人がほとんどの利用客です。

しかし、訪日外国人の人たちの需要が多いため、奈良駅、京都駅などの、みやこ路快速の始発駅は発車5分前にはホームに長い列ができており、座ることは困難です。なので座りたい場合は、発車10分前にはホームに並んでおくことをオススメします。

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みやこ路快速221系

この電車に乗り、京都駅を目指します。 

 

京都駅に到着!! 新快速に乗車

京都駅に到着したら、あとは大阪に戻るだけです。

京都から大阪までは約30分で到着するのでもう大阪に帰ってきたようなものです。

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やっぱり、新快速は混んでいます。

混雑した車内は撮れないので、写真はありません...

 

大阪駅に到着!!

 

まとめ

尼崎駅から大阪駅という、快速で隣の駅で、7kmほどしか離れていない駅ですが、ここまで遠回りして楽しめました。

鉄道ファンで、大回りをやったことがないのであれば、一度やってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

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